50周年を迎えて新しい賞を創設しました

  日本子どもの本研究会実践・研究賞は50周年記念辞表の一環として創設された。会員、学生会員、『子どもの本棚』の定期購読者のうち、個人またはグループの「子どもの本」に関する実践ないし研究の中から、優れた実践ないし研究をなした個人またはグループを表彰するものである。

 今回は第1回の公募にもかかわらず、9点の応募があった。選考委員会では、厳正な審査を実施したが、応募者がいずれ劣らぬすばらしい実践、研究のために、選考は困難を極めた。

  受賞者は以下の通り。

   実践研究賞 大 賞    金子多美江氏(埼玉県)

   実践研究賞 奨励賞    藤重育子氏(兵庫県)

   実践研究賞 特別賞    上島陽子氏(長野県)  

       実践研究賞 特別賞    田中昭子氏(山梨県)

 2017年度日本子どもの本研究会「作品賞」は2015年・2016年に日本国内で出版された「子どもの本」のうち、本会において選定した全作品を対象として選考した。

 選考に当たっては、「絵本」「幼児から小学校中学年が楽しめる読み物」「小学校高学年から中学生が楽しめる読み物」「科学・ノンフィクションの本」の4分野を念頭に、本会各研究部会から、作品をあげてもらい、子どもが自分たちの本として身近に感じることが出来るかどうかに留意しつつ、子どもたちが読書のおもしろさを体験でき、読書体験を通して未来をたくましく、かしこく生きぬくためのエネルギー・主体性・創造性・正しい世界観・夢・理想などを獲得するための一助になり得る作品を、と協議を重ねた。

 その結果、「作品賞」として、『シロナガスクジラ』(絵本)、『レッド・フォックス-カナダの森のキツネ物語-』(小学校高学年から中学生対象の読み物)、『深く、深く掘りすすめ!<ちきゆう>世界にほこる地球深部探査船の秘密』(ノンフィクションの本)の3作品を選出した。幼児から小学校中学年対象の読み物は、好感の持てる作品はあったものの協議の結果、該当する作品を選ぶことはできなかった。次年度以降に期待したい。

 また今回は、「創立50周年記念特別賞」として、『30代記者たちが出会った戦争-激戦地を歩く-』と、『明日の平和をさがす本-戦争と平和を考える絵本からYAまで300-』の2作品を選出した。

多様で豊かな出版文化と子どもたちの読書の自由を守ることを願い今日まで活動してきた本会の思いを込めた「特別賞」である。