学校図書館研究部だより

2020年3月 学校図書館研究部だより

一般社団法人 日本子どもの本研究会 学校図書館研究部会

 

3月部会〉

武蔵野プレイスが閉館のため、部会は中止としました。

 

〈2月部会報告〉

27日(金)1830分から2030

2019年発行の児童図書を振り返る」

2019年日本子どもの本研究会作品賞の候補作品について検討しました。

作品を絞り切れず、6作品を候補として推薦しました。

以下、参加者の皆様の感想です。

感想

・子どもの本研としてどんな本を押したいのかということを考えてみようと思いました。

皆さんから読んでいない本の話も伺えてよかったです。

・本をみんなで選ぶということは楽しいことですね。読んでない本が何冊もあってそこが残念だと思いました。これから残らず読んでみたいと思いました。

・多くの本の中から候補の本が7冊に絞られてよかったと思います。話題になった本は読んでみたいです。

・よい本をたくさん教えていただき、来てよかったです。まずは読まねば!と思いました。

・本の話がいっぱいできて本当に楽しかったです!!大事なことを受け容れやすいかたちで手渡せる本をもっと知りたい。

・どれもよい本で、選ぶことの難しさを感じました。皆さんの話、本の感想が聞けてとても勉強になりました。個人的に好きでもそれを押すまでの力のなさが今の自分の現状だと思いました。小学生の本はなかなか読むチャンスがなく、特に出版が多い中よい本を見つけることが大変だったろうと感心しよい本だけを知ることができありがたかったです。

・集まって、ある程度選ばれた本について話すことに意義があると感じました。まだ読んでない本もたくさんあり、読まなきゃと思います。

2019年に出版された本の中ですぐれた本をたくさん紹介していただきありがとうございました。新刊に目を凝らしながらも全然気づかずにいた本がたくさんあり本当に勉強になりました。毎月は出席できないと思いますがときどき参加させていただけるとありがたいです。

 

4月部会〉中止します。

418日(土)14時から1630分 中央大附属中学校高等学校図書館見学

1345分中大附属正門前集合 事前申し込みが必要です。

日本子どもの本研究会事務所 03-3992-0362 又は最寄りの学校図書館研究部員へ

 

20201 学校図書館研究部だより

一般社団法人 日本子どもの本研究会 学校図書館研究部会

 

 

新しい一年が始まりましたね。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

1月例会報告】1月10日(金)1830分 武蔵野プレイス 参加者:11

八王子市立小学校 司書教諭 関本かおる 「司書教諭として学校図書館に関わって」

 

岡田が司書として勤務する八王子市立第三小学校の司書教諭・関本先生にお話をお願いしました。

事前に部会で質問したいことをうかがい、関本先生にお伝えしておいたところ、冬休み中に用意してくださり、たくさんの資料を元にお話ししてくださいました。

 

お伝えした質問は下記についてですが、盛り沢山の内容をたっぷりお話しいただきました。

・図書館活用計画について

・先生方への働きかけ 時間割など

・司書教諭としての立ち位置(教職員と司書をどのようにつないでいるか等)

・授業でどのように図書館を活用しているか

・どのように使いやすい図書館作りをしているか

・八王子三小に来てからこれまでの図書館の変化

・ボランティアとの連携

・八王子の学校図書館と他市の学校図書館をくらべて

・学級での取り組み、学年での取り組み、全校での取り組み(読書週間など)及びその様子

 

 図書館活用計画は、すでに作成された来年度用の「全体計画」「月毎・学年ごとの年間計画」「学校図書館の利用について・読書週間について」「図書部仕事分担表」「読み聞かせ計画」「おすすめ本一覧」等、7ページの資料に沿ってお話しいただきました。

図書館づくりについては、赴任された当時「マンガ・ゾロリ・ホラー等の複本ばかりであるべき本が全然ない、独特のシールでの分類で本が探せない」という状態から、ボランティアさんや当時の学校司書と一緒に日本十進分類法への並べ替え、ラベル貼り、本の大幅な入替等大改革を行われたこと、図書費が少ないので沢山の本を寄贈されたこと等、圧倒されました。「本をあんなに買っていなければ私はお金持ちになっていたかも」というくらい、図書館にも教室にも子供たちのために沢山の本を提供してこられました。

先生方への働きかけでは、①教職員向け 図書館ニュースの発行 ②学校司書の読書指導をすべての学年学級が受けられるよう時間割を組む ③学習に必要な図書・資料の提供 ④学級文庫の充実、低学年に絵本を提供 ⑤読み聞かせに適した本の提供 のおかげで、司書の先生方との連携がスムーズ、先生方の資料要求も活発な状態です。

図書ボランティアさんとの連携は、年度初めに責任者との打合せをし、連絡はノートで行いながら、①カウンター当番 毎日()中休み・昼休み ②環境整備 季節の展示や清掃、本棚整理 ③読み聞かせ ④修理(すごく大量にあります!!) ⑤しおりの作成(読書週間や表彰のプレゼント)等をお願いしています。

読書週間が学期ごと3週間あり、図書委員会が様々な企画をして盛り上げています。普段は2冊までの貸出冊数を読書週間中は3冊又は5冊にしたり、期間中10冊借りたらしおりプレゼント、ポイントカード、ビンゴカード、読書郵便委員会や先生のおすすめ本コーナー、ハピフレ(特活での異年齢集団活動)で読み聞かせ、教室へ出向いての移動図書館やブックトーク、読み聞かせ等々・・・。読書週間中、カウンターは行列、本棚はスカスカ・・・と、毎回盛り上がります。

また低学年を担任されることが多く、教室でも沢山本の読み聞かせや紹介をしてこられました。最近『ルドルフとイッパイアッテナ』をクラス(2年生)で読み聞かせしたら子どもたちが自分で読みたがった、そのことを学年の先生に紹介したらそのクラスでも同じように子どもたちが自分で読み始めたといったエピソードもありました。

 前任校の三鷹やその他の学校での取り組みについても指導案やワークシート、学級だより等の資料でご紹介いただきました。国語や道徳、普段の生活の中でたくさん本や図書館を使われて、とても楽しそうでした。

 関本先生が気になっていることとして「1・2年生の時担任した子どもたちが高学年になって読まなくなっていたり、マンガや流行の本ばかり読む傾向になっている」があげられ、参加者からも「高学年になると本はあまり読まなくなるか」といった質問が出ました。「中学年で一人読みできるようにしっかり指導していくことが大事」「中学年も高学年も継続して働きかけていくことが大事」といった意見が出て、司書・司書教諭が連携して継続的に先生方と子どもたちに働きかけていくことの重要性を再認識しました。

 関本先生は、市の研修や研究会、子どもの本研究会の大会などで紹介された本や資料はすぐさま活用し、子どもたちや先生方に紹介してこられたりと、情熱的にパワフルに子どもたちに本の楽しさを伝えてこられました。「本はこんなに楽しい」「本は助けてくれる」との思いあふれるお話でした。今年度でご退職とのことですが、まだまだ子どもたちのためにどこかでご活躍いただきたいなぁと思いました。関本先生、本当にありがとうございました!!

<記録・担当:岡田>

 

<感想>

・子どもと本への思いは同じですね。でも司書教諭の先生と学校司書が揃って毎日!一緒に!それぞれの力を発揮できたら子どもたちにとって本が好きになったり、世界中世の中のいろんなことに興味が広がったり、ものごとを深く考える力がついたり、いいことばっかりですよね!!子どもの権利条約のこと、学校図書館発信で頑張りたいな-と思わせていただきました。ありがとうございます。

・学校現場での望ましい読書推進の姿が見えたような勉強会でした。ありがとうございました。

・たくさんの実践資料を用意していただいてありがとうございました。担任と司書教諭を両方やっていらしたパワーはすごいと思いました。教員に働きかけしてくださる先生がいらっしゃることはとても重要だと実感しています。

・「働きかけの積み重ね」「司書教諭の底力」「AIにはできない人のつながり」「子どもの成長にはよりよい本が必要だ」などなど、胸に響く言葉がたくさんありました。とにかくパワフルなはたらきで、圧倒されました。

・司書教諭として真面目に取り組み、確実な実践をあげられた実践を聞くことができ良かったです。子どもが楽しく集まることのできる図書館作りから図書館としての取り組みや授業まで、多くの分野での行き届いた取り組みに感動しました。特に八王子市としてはボランティアが必須だと思うのですが、先生の学校ではボランティアの方がすごく動きやすいだろうと思います。素晴らしい実践に出会わせていただきました。

・今日はとても楽しみにしていました。担任をしながらこれだけのお仕事をされてきた、すごいです。本が好きだからと言われたけど、子どもへのあたたかいまなざしがやっぱり関本先生と思いました。岡田さんと関本先生が出会われてよかった。忙しい中でたくさんの資料をそろえて下さり、いいお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

・あまりにパワフルな実践から伝わった関本先生の熱意と「一人ひとりの子どもを大切にしていること」に心打たれました。

また、学校司書として本務ではない(中野区は勤務時間でもない)と考え協力依頼に応える形でかかわってきた図書委員会活動の大切さに目を開かました。先生が児童の意欲を引き出す姿勢で子どものアイデアを引き出して、図書館を舞台に実行する経験は自分たちの暮らしを良くする図書館の学びという大切な機能と通じているのですね。

 

ご退職後、せっかく岡田さんがいるのに委員会に関われない勤務形態であることも残念です。同時に巡回という厳しさの中で岡田さんが悩みながらも、工夫され頑張っていらっしゃることもわかり嬉しく思いました。



学校図書館研究部

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